「NAPLAN」とはNational Assessment Program – Literacy and Numeracyの略で、
公立と私立学校の全ての3年生、5年生、7年生、9年生の生徒を対象に、
毎年行われる読み書きと計算の能力を評価するテストです。
これは、2008年度より始まり、毎年5月(2023年は3月)に全国で一斉に行われます。
2008年までは、NSW州ではBasic Skills Test(BST), English Language and Literacy Assessment(ELLA), Secondary Numeracy Assessment Program(SNAP)が行われていましたが、
NAPLANが開始されたことにより、その全てが置き換えられました。
NAPLANでは、Y3、Y5、Y7、Y9の全生徒にテストを受けることを奨励していますが、
渡豪1年以内の生徒や重度の知的障害や機能障害をもつ生徒に対しては、テストが免除される場合があります。しかし、学習障害や学習困難を持つ生徒には、参加することが期待されています。
学習支援を受けている生徒は、テストの際に通常と同様の支援を得られる場合があります。
また、様々な理由により棄権することもできますが、いずれにしてもお子さんが通う学校の校長先生や支援担当の先生にご相談下さい。
毎年5月前半にに3日間かけて行われる予定で、科目はスペリングや文法を含むLanguage Conventions, Reading, Writing, Numeracyの4つです。
テスト時間は、9年生のReadingが65分となっている他は、どの教科も40分、45分、50分のいずれかになっています。
テストは、Writing以外は4択問題が殆どです。
Writingは、全学年同じテーマであることが多く、指示された形式で書かなければなりません。
テストの結果は、9月中旬から生徒に返されます。
テスト結果には、それぞれのテストでの全国平均と各生徒の成績がバンドと呼ばれる6段階の水準表の上で示されます。テスト結果は、各学校の学習プログラムの開発・向上のために活用されます。
各教師は、テストの結果から各生徒がどの領域でサポートが必要かを知ることができ、指導向上に役立てる事ができます。同様に、保護者の方がたも、ご自分のお子さんの成績を知ることにより、今後のフォローアップをすることができるでしょう。
2010年からは、「My School Web」https://myschool.edu.au/で各学校の結果なども公表されています。
保護者向けのパンフレットやウエブサイトでは、学校で教師がテストのためのガイダンスをしたり、授業中にテストに慣れるよう準備をしているので、塾などで訓練する必要はなく、推奨もしないとしています。
保護者としては、お子さんにプレッシャーを感じさせず、リラックスしてテストを受けられるようにしてあげるのが良いでしょう。
現在オンラインでも受けることができる教科もあり、近い将来 すべてオンラインに移行する予定だそうです。