「日本語と英語」 

子ども達が現地の幼稚園や小学校に通い始めると、英語の力がどんどん付いてきますが、それとは反対に日本語の力が目に見えて衰えてきます。特に小学生になって文字の読み書きが入るとお友だち関係も影響して日本語力の衰えは驚くほどです。

幼稚園の頃には、先ず単語のすり替えが始まります。例えば、子どもに「何色?」と訊いた時、子供は「レッド」と答えます。しかもネイティブの発音で。 親は「なんて素晴らしい発音かしら」と感心する方が先立ってしまいがちですが、このままにしておくと日本語の「赤」という言葉は忘れられたままになってしまいます。
では、どうすればよいのでしょう?

やることは至って単純です。子供が「レッド」といったら「そうね、赤ね。」、「ラビット」と言ったら「そうね、うさぎね」と何気なく繰り返します。 これを続けていくと「Red」と「赤」という言葉の概念が結びつき、それらを記憶していく事ができます。
気をつけなければいけないのは、決して「それは違うでしょう」などのような否定的なことは言わないことです。

小学生になると文法上の混乱がおきます。「発達途上言語」といって日本に住む日本人のこどもであれば、ちょうど幼稚園くらいの子どもに起きる現象だそうですが、外国に住む英語を中心とする子ども達の場合、それが起きる時期が小学生の時であったり、ハイスクールの時であったりいろいろのようです。

例えば「きれいじゃない」が「きれいくない」だったり、「知らない」が「知ってない」だったりします。
この場合も、繰り返し「きれいじゃないね」、「知らないのね」と正しい言い方を聞かせてあげましょう。

ご家庭での毎日の繰り返しが、後のお子さんの日本語力に大きく影響するようになります。

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