HSC日本語コンティニュアズコースの履修基準改訂についての続編です。
HSC Japanese Continuersコースの履修の際に
設けられていた3つの履修基準のうち、
3つめの「当該言語のバックグラウンドを持つ者との教室外での持続的なコミュニケーションに、
当該言語を用いていないこと。」という項目が今年5月20日付で削除されました。
そのことに関する詳しい説明が、
NESA(NSW Education Standard Authorities)のページに掲載されています。
ページには動画とそのスクリプトがあり、参考例もあってとても分かり易くなっています。
参考例1:
韓国生まれの17歳の生徒です。
彼は5歳で韓国を離れオーストラリアへ移住し、以後英語で教育を受け、
韓国語では正式な教育を受けていません。ステージ4,5で韓国語を学び、
補習校にも通いましたが、過去10年間の教育は英語で受けたため
HSCでContinuersコースを受講することができます。
参考例2:
オーストラリアの小学校に通い、11歳でシンガポールに引っ越し、
7から10年生までオーストラリアのインターナショナルスクールに通いました。
学校での指導言語は英語でした。ただ、中国語がコミュニケーションの公用語の1つである国に
3年以上住んでいたためContinuersコースは受講できません。
この動画の中で、改訂の理由として『教室外での持続的なコミュニケーション』が
解釈に任されていて、他の2つの基準に比べて測定できないこととしています。
このことが学校ごと、先生ごとに判断に差が出ていた要因の一つでした。
しかし、この改訂以後にも、
「学校の先生に『日本人の親だからContinuersはとれない』と言われました」という
ご相談が届いており、このことが学校の先生にすらまだ浸透していないことも考えられます。
今後は、私たちが当事者として、子どもをもつ親として、
今回の改訂を理解し周りに伝えていくことが子ども達のために大事かと考えます。
学校や先生方も他にも多くの問題や課題を抱えているので、
知らないことや気が付いていない事もあるかもしれません。
もし、学校側から「日本人の親だから」ということを言われた時に、
是非下記のページを提示して、改訂があったことを伝えていきましょう。